炭素数8~12の脂肪酸を中鎖脂肪酸といいます。
これらの脂肪酸から構成されているトリグリセリドが中鎖脂肪といいます。
この中鎖脂肪は長鎖脂肪に比べ消化吸収されやすく、また、エネルギー効率が低く体内の脂肪組織に沈着する事が少ないため、タンパク質の異化を押さえ、甲状腺機能を促進したり、血清コレステロール濃度を上昇させない等。
また、中鎖脂肪酸は抗菌作用を示すことから、虫歯を効率的に予防したり、動物実験では癌細胞の増殖作用を示さないことや、前立腺肥大の治療効果を示す事、さらには胃潰瘍の原因の一つHelicobacter Pylori菌に対し抗菌作用を示す事、結核など体内における抗炎症作用がある事などは広く知られています。 |